2013年5月9日木曜日

F.E.A.R. 3: もはや別のゲームと化しています


F.E.A.R.F.E.A.R. 2に続いてF.E.A.R. シリーズの最新作F.E.A.R. 3 / F.3.E.R. のご紹介。ディベロッパーがMonolith ProductionsからDay 1 Studiosに代わった影響だと思いますが、完全に別のゲームになってしまいました。

前作のF.E.A.R. 2: Project Originの結末や「2」のDLC"Reborn"の内容を見る限り、Monolithは続編作る気満々だったように思えますが、どういった経緯でディベロッパーが交代したのかは不明。Day 1 StudiosはF.E.A.R.のコンソールへの移植(PS3/Xbox 360ともに日本未発売)をやっているので、まったくシリーズと無関係というわけではないのですが。

なおMonolith Productionsは、最近ではGotham City ImpostorsGuardians of Middle-earth等、親会社のワーナーのIPのゲーム化を手掛けています。Day 1 Studioの方は、今年一月に$20MでWargamingに買収されています。

純粋にFPSとしてこのゲームを評価すると、激しいが短時間で終わる戦闘、カバーポジション、それなりに固いが固すぎはしない敵。今どきのFPSの要素はきっちりおさえてあります。サイキックパワーを駆使して敵に憑りついて倒してゆくフェッテルとのCo-opなど、一風変わったFPSを探している方には面白いかもしれません。

他に大きな変更というと、スコアでしょうか。「2」でもインターバル(ステージ)毎のリプレイが可能でしたが、このF.E.A.R. 3ではステージ毎にアーケードゲームのようなスコアがでます。アイテムを集めたり、特定の方法で敵を倒すとスコアが加算され、スコアによってプレイヤーキャラクターがレベルアップします。

表現規制についてですが、私がプレイしたのはSteamで配信しているLow Violence版でしたが、「2」同様かなり規制が入っているようで、不自然が場面が目立ちました。

コンソールの輸入版は日本語対応有り・表現規制無しのようなので、コンソールの輸入版の購入をお勧めします。

ていうか、規制が入った上に値段も高い国内版の存在価値って何?

評価が分かれるのは、ストーリでしょう。特にシリーズをプレイしてきた人にはちょっと受け入れられないというか、全然話がつながらないんですけど?

DLCで死んだはずのキャラが生きている。別のDLCで生き返ったはずのキャラが死んでいる。DLCの内容は無かったことにされているでしょうか?

なぜか主人公(ポイント・マン)がアーマカムに捕まってボコられている。アーマカムがポイント・マンをボコる理由がさっぱりわからない。

「1」本編のラストでは主人公と一緒に脱出したジンが、なぜかフェアポートに一人取り残されている。で、これまたなぜかポイント・マンが助けに行くのだが、F.E.A.R.の基地とか本隊とかに連絡を取ったりはしないのか?

で、ラスボスはこの人か...。

シリーズが続くうちに多少の矛盾点が出てくるのは仕方ありませんが、私には支離滅裂としか思えませんでした。

脚本を担当したのはSteve Nilesという人で、アメコミの世界では結構評価の高い人らしい。アメコミのことはよく知らないんでWikipediaの受け売りですが。

メタスコアも75前後と実に微妙な評価で、積極的に薦めはしないけれど、クソミソに貶すほど悪くもない、といったところでしょうか。

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