比喩ではなく文字通りの意味。その名もCards Against Humanity。キャッチコピーは“party game for horrible people.”(クズのためのパーティーゲーム)
Cards Against Humanityは、シカゴの8人のオタクがKickstarterで$15,570を集めてつくったカード・ゲーム、パーティ・ゲーム。これまでに$12Mを稼いだとか。$16K足らずの金額が$12M。アメリカン・ドリームという奴ですな。
ゲームのルールはいたってシンプルで、質問の書かれた黒いカードと答えの書かれた白いカードがあって、最初に各プレイヤーに白いカードを10枚配り、黒いカードは山札として残します。
ランダムに選ばれた一人が"Card Czar"(カード・シーザー?)になって黒いカードを一枚引き、内容を読み上げます。
参加者は手札の白いカードを一枚答えとして選び、Card Czarはその中から気に入った一枚を選び、選ばれた人はポイントとして黒いカードを受け取ります。
これを繰り返して最終的に黒いカードを一番多く集めた人の勝ち。
割とルールはどうでもいい感じで、どんなところが"Against Humanity"なのかは、答えの白いカードの方を見ると想像できます。
- アウシュビッツ
- 加齢臭
- 人種差別
- 使用済みの女性下着
- 私の大人のおもちゃコレクション
- 生首のピラミッド
- KKK.
- 黒人
- 貧乏人
- 大腸がんの子供
- パンダのセックス
- 日本人の爺
- 勤勉なメキシコ人
- 戦争の良いところは?(War! What is it good for?: Edwin StarrのWarの歌詞の一部)
- 白人は何が好き?(White people like ...)
- 両親が私に隠していることは?(What are my parents hiding from me?)
- これ何の音?(What's that sound?)
- これ何の臭い?(What's that smell?)
- マイケル・ジャクソンが今際の際で考えたことは?(In Michel Jackson's final moments, he thought about ...)
- 私がアメリカの大統領だったら...という役所をつくる(When I am President of the United States, I will create the Department of ...)
盛り上がるにはメンバーを選ぶ必要がありそうですが、建前社会の米国らしいゲームです。
もうひとつ面白いことは、このゲームはCreative Commonsライセンスのもとで公開されていて、誰でも無料でコピー(PDFファイル)を入手可能なこと。無料なのに$12Mも稼いだのですよ。
米国のアマゾンでは箱入りの印刷済み商品が$25で売られていましたが、自分で公式サイトからPDFを落として、印刷してカード作って、保管場所を考えて...という手間を考えれば、$25払って商品を買った方が早いということなんでしょう。このあたりも米国的。
ちなみに2013/5/25現在、米国アマゾンのカードゲームのジャンルでは売り上げナンバーワンでした。
日本にも輸入されている
なお、固有名詞とか広告のキャッチコピーが多く使われているので、日本人同士で盛り上がるには工夫する必要がありそうです。あえて具体例は挙げませんが。
ソース:
Chicago Grid | Eight nerds get rich off a game that makes Oprah sob into a Lean Cuisine
http://www.chicagogrid.com/enterprise/cards-against-humanity-game-money/
Cards Against Humanity by Max Temkin — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/maxtemkin/cards-against-humanity
公式サイト
http://www.cardsagainsthumanity.com/
12 | August | 2012 | トロントのハッテン車窓から
http://torontogay69.com/2012/08/12/
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