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2013年5月21日火曜日

パンドラ放浪記: ボーダーランズ / Borderlands の補習


そういえばBorderlands(ボーダーランズ)がどんなゲームか紹介していませんでした。改めましてボーダーランズのご紹介。私の人生を1,841時間も無駄にしてくれたゲームです。

ジャンルで言うと、一人称視点のハック&スラッシュ+オープン・ワールドのアクションRPG。英語のWikiではFPRPGなんて書いてあります。ディベロッパーはGearbox Software、パブリッシャーが2K Games。

お話は単純明快。Pandoraという荒廃した惑星で異星人の遺産Vaultを探す"Vault Hunter"のお話。プレイヤーはVault HunterとなってBanditsやPandoraを支配するAtlas社や異星人Eridianを蹴散らしながらVaultを探します。

オープン・ワールドなので、依頼人から与えられたミッションをクリアすることで経験値やアイテムを入手し、物語が進んでいきます。

ここまでは普通のゲームですが、このゲームの個性的な点はここから先。

まずビジュアル。

セルシェーディングを使ったアニメやコミックのような輪郭線を強調した映像が、シュールでコミカルなゲームの世界観を可視化することに成功しています。

RPGということでキャラクターにはクラスがありますが、クラスは全部で4つしかありません。

そのかわり、各クラスにはClass Modというアイテムがあり、このClass Modを装備することで能力を動的に変更可能です。

回復系のModを装備してディフェンシブにプレイするもよし。攻撃力を強化してアグレッシブにプレイするもよし。遭遇した敵に合わせてこまめにModを替えるもよし。プレイヤーのお好み次第です。

ハクスラですから武器=銃の種類は豊富です。レアリティの高い武器を探し集めるのがお楽しみですが、レアリティが高ければ高性能というわけではないのがBorderlands。

レアリティの高い武器はかなりの確率で特殊能力があるのですが、その特殊能力が特殊すぎて使い道に困る武器が少なくありません。
  • 精度がゼロなので四方八方に弾が飛び散り、弾の無駄遣いでしかないアサルトライフル"The Chopper"
  • 弾道がくねくね曲がる上跳弾しまくりで狙った敵に当てるのが一苦労のリボルバー"Madjack"
  • 弾道が放物線を描くので、ほぼ真上に打ち上げるととてつもない射程距離を持つロケットランチャー"Leviathan"
  • フルオートマティックのスナイパーライフル"Penetrator"
等々。面白ウェポンのオンパレード。

ゲームは文句なしにお勧めなのですが、購入にはちょっと注意が必要です。プラットフォーム毎に収録内容が違っています。

PC英語版のGOTYエディションには本編とDLC4本が含まれています。PC日本語版はありません。日本語化Modも現在は提供が中止されています。

PS3日本語版GOTYエディションには本編とDLC3本が含まれていますが、4本目のDLC"Claptrap's New Robot Revolution"が含まれていません。

Xbox 360日本語版にはGOTYエディションはありません。発売中止になりました。つまり本編だけでDLCは一本も含まれていません。

英語が苦にならない人は、輸入版のほうがいいかもしれません。私がプレイしたのはPC英語版GOTYエディションです。

難解なストーリーではないので、英語字幕をオンにすれば大体内容は理解できると思います。ミッションの内容もログで再確認できます。

台詞などの音声も後でリピートできるのですが、検索機能が無いうえ並び順も指定できないので、探すのが一苦労です。この機能は使えないと思った方がいいです。

以上ご参考まで。

2013年5月9日木曜日

F.E.A.R. 3: もはや別のゲームと化しています


F.E.A.R.F.E.A.R. 2に続いてF.E.A.R. シリーズの最新作F.E.A.R. 3 / F.3.E.R. のご紹介。ディベロッパーがMonolith ProductionsからDay 1 Studiosに代わった影響だと思いますが、完全に別のゲームになってしまいました。

前作のF.E.A.R. 2: Project Originの結末や「2」のDLC"Reborn"の内容を見る限り、Monolithは続編作る気満々だったように思えますが、どういった経緯でディベロッパーが交代したのかは不明。Day 1 StudiosはF.E.A.R.のコンソールへの移植(PS3/Xbox 360ともに日本未発売)をやっているので、まったくシリーズと無関係というわけではないのですが。

なおMonolith Productionsは、最近ではGotham City ImpostorsGuardians of Middle-earth等、親会社のワーナーのIPのゲーム化を手掛けています。Day 1 Studioの方は、今年一月に$20MでWargamingに買収されています。

純粋にFPSとしてこのゲームを評価すると、激しいが短時間で終わる戦闘、カバーポジション、それなりに固いが固すぎはしない敵。今どきのFPSの要素はきっちりおさえてあります。サイキックパワーを駆使して敵に憑りついて倒してゆくフェッテルとのCo-opなど、一風変わったFPSを探している方には面白いかもしれません。

他に大きな変更というと、スコアでしょうか。「2」でもインターバル(ステージ)毎のリプレイが可能でしたが、このF.E.A.R. 3ではステージ毎にアーケードゲームのようなスコアがでます。アイテムを集めたり、特定の方法で敵を倒すとスコアが加算され、スコアによってプレイヤーキャラクターがレベルアップします。

表現規制についてですが、私がプレイしたのはSteamで配信しているLow Violence版でしたが、「2」同様かなり規制が入っているようで、不自然が場面が目立ちました。

コンソールの輸入版は日本語対応有り・表現規制無しのようなので、コンソールの輸入版の購入をお勧めします。

ていうか、規制が入った上に値段も高い国内版の存在価値って何?

評価が分かれるのは、ストーリでしょう。特にシリーズをプレイしてきた人にはちょっと受け入れられないというか、全然話がつながらないんですけど?

DLCで死んだはずのキャラが生きている。別のDLCで生き返ったはずのキャラが死んでいる。DLCの内容は無かったことにされているでしょうか?

なぜか主人公(ポイント・マン)がアーマカムに捕まってボコられている。アーマカムがポイント・マンをボコる理由がさっぱりわからない。

「1」本編のラストでは主人公と一緒に脱出したジンが、なぜかフェアポートに一人取り残されている。で、これまたなぜかポイント・マンが助けに行くのだが、F.E.A.R.の基地とか本隊とかに連絡を取ったりはしないのか?

で、ラスボスはこの人か...。

シリーズが続くうちに多少の矛盾点が出てくるのは仕方ありませんが、私には支離滅裂としか思えませんでした。

脚本を担当したのはSteve Nilesという人で、アメコミの世界では結構評価の高い人らしい。アメコミのことはよく知らないんでWikipediaの受け売りですが。

メタスコアも75前後と実に微妙な評価で、積極的に薦めはしないけれど、クソミソに貶すほど悪くもない、といったところでしょうか。

2013年5月8日水曜日

F.E.A.R. 2: Project Origin - 微妙な出来のパート2

先日ご紹介したF.E.A.R.の続編、F.E.A.R. 2: Project Origin。名作の続編は大抵そうですが、この「2」も微妙な出来です。

FPSとしては良く出来ていると思うのですが、単にFPSをプレイしたいだけならCall of DutyとかBattlefieldで良いんじゃない?別にF.E.A.R.の続編である必要ないよね?そんな嫌味を言いたくなる出来映えです。

被弾時のダメージが小さくなる等、全体的に難易度が下げられていて、如何にも「メジャーなFPSの続編」といった作風が、前作の良さを消してしまっているのが残念です。

まずはシステム上目についた変化について。

「1」のAIは優秀でしたが、この「2」ではそのAIが賢くなりすぎです。敵が物陰に隠れたまま出てこなくなってしまいました(笑)。身を隠すところがないと、その辺のテーブルとかスチールロッカーとかを倒して盾代わりにするという徹底ぶり。戦術としては正しいですが、お互いテーブルの陰に隠れて地味に撃ち合うんだけどらちが明かなくって、最後はお互いグレネードの投げ合いでカタがついて「やっぱりグレネードって偉大だよね」というCall of Dutyな展開に。

「1」の特徴だったSlowMoも健在ですが、他の修正の影響で使い勝手がいまいちなことに。

地味な撃ち合いを打開するために必殺のSlowMoを発動してこっちから仕掛けて2、3人片づけると、また2、3人飛び出してきて、こいつらも片づけるとまた2、3人出てくる。そんなことを繰り返すうちにSlowMoを使い果たして、やっぱり地味な撃ち合いに。

前作では遮蔽物のないだだっ広い渡り廊下の向こうから4、5人の敵の集中砲火を浴びている状態でSlowMoを発動して距離を一気につめ、敵をまとめてしばき倒すのが面白かったのに、ジジイのションベンみたいにちょろちょろ敵が出てくるもんだからSlowMoの効果も半減です。

FPSとしてのリアリティーを追求したようにも思えますが、前作はリアルだから面白かったわけではないですし。

そんなリアル志向がマイナスに働いている部分が他にもあります。撃たれた敵の倒れ方。

「1」では倒された敵が、糸の切れたマリオネットのように不気味なダンスを踊って盛大に倒れてくれたので、SlowMo使用中に敵に止めを刺したかどうか一目瞭然だったのですが、この「2」では倒れ方がリアルなので、弾を喰らってよろめいただけなのか、止めを刺したのかが分かり難くなりました。

そもそもSlowMoは「1」の主人公の超能力だったわけですが、それを今作の主人公も使えるようにするため物語が不自然な展開になっていたりして、いっその事SlowMoを廃止したほうがよかったんじゃないの?というのが率直な感想。

マルチプレイの練習のためとしか思えないミサイルランチャーやスナイパーライフルの登場とか、FPSのお約束「メカで敵をなぎ倒す」もあって、ロボットに乗って大虐殺とかAPCの大口径砲撃ちまくりとかも、F.E.A.R. 2でやらなきゃいけないこと?という疑問がぬぐえません。

ストーリーにいたっては、「ローズマリーの赤ちゃん」男性編。以上。終わり。

大体タイトル間違ってるし。オリジン計画は「1」のメインプロットで、この「2」のメインプロットは、ハービンジャー計画だろ、とか。

もう少し真面目に書くと(笑)、時系列では「1」のラストのあたりから。主人公は、F.E.A.R.のベケット軍曹。ベケット軍曹一行が、前作では声のみ登場のアーマカム社長アリスティードを保護するため、アーマカム社に向かうところから始まります。

ベケット達がアリスティードを保護しようとしたその時、「1」のラストの核爆発がおこり、ベケット一行は意識を失います。気が付くと得体のしれない施設(レプリカ兵の工場?)に監禁されており、「スネークフィスト」を名乗る正体不明の男に導かれ、アルマ打倒に向かいます。

物語の構図としては、『アーマカム vs. レプリカ兵 ≒ アルマ vs. F.E.A.R. = 主人公』という三つ巴の戦いなのですが、その描写が不十分というか、レプリカ兵とアーマカムの傭兵の区別が付き難くて、誰と闘っているのか混乱してしまいます。前作ではレプリカ兵がマスク姿、アーマカムのセキュリティは素顔という分かり易いフラグを立ててくれていたのですが、それが無くなってしまいました。

まあどっちが相手でも「姿が見えたら撃ち殺す」であることに違いはないのですが。

システム上の変化は許容範囲とも言えますが、ストーリーの変化は、ちょっと受け入れがたいというか、アーマカムやアルマの描写が「1」とは大きく異なっています。

以下ネタバレ気味ですが、「1」の物語を振り返ってみると、そもそも、「1」には明らかな悪人は登場しません。

事件の発端を作ったのはアリスティードですが、彼女も悪意があったわけではなく、出世欲にかられてた俗物ではあっても悪人ではありません。

ハーラン・ウェイドも彼なりの理由があってアルマを閉じこめたわけですし、ハーランの娘でアルマの姉妹でもあるアリスに至っては、自分が殺さる理由さえ分かっていたかったでしょう。

レブリカ兵の反乱を指揮したフェッテルも、「忘れようとしたんだ」という台詞からわかるとおり、自ら望んで反乱を起こしたわけではありません。

物語の核心であるアルマも悲劇的な運命に弄ばれた女性にすぎず、彼女を取り巻く負の感情が、アルマを怪物にしてしまったのであって、自ら望んで怪物になったわけではありません。

「主人公が怪物アルマを倒しておしまい」という単純な物語ではないことがF.E.A.R.を傑作にしたと思うのですが、それが「2」では一転して、「アーカム=悪者」「アルマ=化物」以上。終わり。

なんですかこれは。

「2」のストーリーで一番心に残ったのは、ラストシーンのアルマですね。あれは怖い(笑)。これまでの話とは全く別の意味で怖い。男性限定ですが。

なお「2」のストーリは「1」と関連はしていますが、上記のとおり「アルマ=化物」なので「1」をプレイする必要はありません。必要な情報は、ゲーム内でスネークフィストが丁寧に解説してくれます。このあたりも説明的な台詞が少なくて断片的な情報を一つ一つ集めるうちに全体像が見えてくる「1」とは好対照です。

最後に日本語版の表現規制について。

私が最初にプレイしたのはXbox 360版のF.E.A.R. 2 日本語でしたが、明らかに表現規制の影響と思われる不自然な描写が目についたので、結局Xbox 360アジア版だったかな?買い替える羽目になりました。個人的には内容が劣化した上に高価な日本語版より英語版の購入をお勧めします。


2013年5月5日日曜日

F.E.A.R. ホラーFPSの傑作

巧みな恐怖演出と緊張感あふれる戦闘でホラーとFPSを融合することに成功した傑作、F.E.A.R.のご紹介。

超常現象専門の特殊部隊First Encounter Assault Recon、通称F.E.A.R.(フィアー)の新入隊員である主人公は、軍需企業アーマカム社で発生したレプリカ兵(クローン兵)の反乱の鎮圧に向かいますが、作戦の最中、度々幻覚や幻聴に襲われます。幻覚に表れる赤い服の少女は誰なのか?幻覚の中で話しかけてくる反乱の首謀者フェッテルと自分の関係は?

謎が謎を呼ぶ展開、そして衝撃の結末...と書きたいのですが、このテの話が好きな人は、前半で話の展開が読めてしまうと思います。(アキラ+リング)/2みたいな。そんなお話です。

一歩間違えると陳腐になってしまうお話を救っているのが、巧みな恐怖演出。ストレートなゴアやスプラッタではなく、どちらかというと日本的なじわじわくる恐怖感。インダストリアルな音楽もそんなゲームを盛り上げます。

ちなみにゴアの方は、主に戦闘に登場します。ショットガンを至近距離で撃ち込むと敵の体がバラバラになって肉の塊が飛び散ったり、ヘッドショットをきめると死体が物理法則を無視して飛び跳ねたり、戦闘中のゴア表現は結構きつめです。

赤い服の少女=アルマの貞子なビジュアルといい、アキラなヴォールトのデザインといい、隠し部屋で鳴り響く日本の歌謡曲といい、日本のサブカルの影響を思わせる部分もちらほらと。

システムは至って平凡なFPSですが、戦闘が屋内での至近戦に絞られており、至近距離から殺傷力の高いSMGだのショットガンだのを撃ちあうので、短いけれど緊張感のある戦闘がテンポ良く続きます。気を抜くとヘルスを回復する間も無く瞬殺されます(笑)。

マトモに撃ちあったら攻略するのに一苦労ですが、主人公にはSlowMo(スローモ)という必殺技があり、これを使ってゴリゴリ前に進みます。

SlowMoを発動すると、ジョン・ウーの映画のように、場面がスローモーションになり、主人公は硝煙弾雨を掻い潜って敵を倒すことができます。Max Payneではブリット・タイムとかいう名称だったような気がしますが、ちょっと前のFPSで流行ってたやつです。ストラングルホールドとか。

SlowMoを発動すると連射速度やリロードもスローになるので、ショットガンのような一撃必殺系の武器と相性がいいです。スローモを発動して一気に距離を詰め、至近距離からショットガンを叩き込むのが私のお気に入りの戦法です。ゲームの後半になるとかなり長い時間スローモを使えるので、結構な数の敵を一気に殲滅できます。

古いゲームですが、AIはよくできていて、こちらが位置を変えるとそれに対応してAIも位置を変えてきます。複数ルートがある場面では積極的に背後を狙ってくる、劣勢になると後ろに退く、優勢なら前に出るとか。敵を一掃したと思って迂闊に前に出ると、隠れていた最後の一人に背後から撃たれてゲームオーバーとか、後ろに回り込んだつもりが、逆に後ろを取られたり。死角を絶えずチェックしながら前に進む必要があり、緊張感ある展開になります。

システムは全く異なりますが、全体の雰囲気はRainbow Six: Vegasを彷彿とさせます。素早い状況判断が必要な屋内戦中心で、緊張感のある場面が続くというあたりがよく似ているかな?と。

残念なのは、日本語版が現在入手困難なこと。イーフロンティアのPC日本語版は絶版のようですし、コンソール版はそもそも日本で発売されていないみたい。PC英語版をダウンロードで購入して、日本語化Modを導入するのがよろしいかと。
 

2013年4月28日日曜日

Doom 3: BFG Edition: そこはかとなく漂うクソゲーの香


泣く子も黙るFPSの金字塔にしてルーツであるDoomシリーズの最新作、Doom 3: BFG Editionのご紹介。

HD化されたDoom 3本編に拡張パックのResurrection of Evilと初出の拡張パックThe Lost Mission、さらにDoom とDoom 2をバンドルし、PlayStation 3、Xbox 360、PCに対応したエディションです。

Doom、Doom 2はオリジナル版をプレイしていたのですが、Doom 3のオリジナル版は未プレイなので、このBFG EditionがDoom 3初プレイです。なので、オリジナルDoom 3との比較はできません。その点はご容赦を。

プレイして最初に感じたのは、難易度低すぎ。登場する敵の数があまりにも少なく、ほとんどダメージを受けずにサクサク進んでします。後半はさすがに難易度が上がりますが、それでも敵の数は決して多いとは言えず、その割に弾は豊富に手に入るので、「敵の数よりロケランの弾の数の方が多いんじゃないか?」と思わずにいられませんでした。

FPSに慣れた人は、デフォルトのMarineでは難易度が低すぎると思うので、いきなりVeteran辺りから始めてもいいように思います。

ゲーム性もDoom、Doom 2とは大きく異なっています。

元々のDoomは、動きまくって撃ちまくって殺しまくるというスポーツ系FPSの元祖なわけですが、Doom 3はホラーゲーム的な展開を狙っていたように見えます。成功しているとは思えませんが。とにかく画面が暗いのですが、画面が暗けりゃ怖いってもんでもないですし。

BFG Editionでは普通にライトを点けることができますが、オリジナルのDoom 3ではライトと武器が背反で、武器を使うときはライトが使えなかったようですが、それなら難易度がかなり高かったでしょうね。何せ敵がろくに見えないでしょうから(笑)。

敵の登場の仕方も基本は不意打ち。後ろにテレポートしてくるか、からくり扉が開いて敵が飛び出してくるか。なんで火星の基地が忍者屋敷になってるのかは謎ですが。

最初のうちは驚いて焦りますが、毎回毎回後ろから登場されると、どうせ敵は後ろから現れると分かってしまうので、前方にまったく注意を払わなくなり、緊張感も無くなってしまいます。背後で何か音がしたら、振り返ってぶっ放す。そういう展開。

既にオリジナルのDoom 3をプレイした人はもとより、Doom、Doom 2が好きだった人にもお勧めはできない内容です。値引きキャンペーンの時に購入してみるのはアリだと思いますが、フルプライスで買う価値はないと思います。

2013年4月24日水曜日

Dead Island: ゾンビを撲殺したり斬殺したり刺殺するのを楽しむゲーム



Dead Island: Riptideの前作、Dead Island: Game of the Year Edition(日本語版はZombie of the Year Edition)のご紹介。

Dead Island本編に3本のDLC(Ripper Mod、Bloodbath Arena、Ryder White's  Campaign)をバンドルしたお買い得版です。新作のDead Island: Riptideでは前作のプレイデータを引き継げるようなので、こちらを先にプレイしたほうが、新作をより楽しめるかもしれません。

一人称視点・オープンワールドのハック&スラッシュ系アクションRPGで、システム的に近いゲームは、ボーダーランズでしょうか。キャラクターのスキル育成や武器のレベルアップ・改造にこだわっているゲームです。

タイトル通りのゾンビゲームですが、近接戦闘にフォーカスしたことが功を奏し、銃をメインにしたゾンビゲームにありがちな、ショットガンをひたすら撃ちまくる単調な展開を回避することに成功しています。

プレイアブル・キャラクターは、投擲を得意とする元アメフト選手のLogan Carter、一発屋のラッパーで鈍器を得意とするSam B、特殊部隊員で刃物を得意とするXian Mei、銃を得意とする元警官でボディガードのPurna Jackson、Ryder White DLCの追加キャラで本編では敵として登場する軍人のRyder Whiteの計5人。

GOTY版では最初からRyder Whiteをプレイできますが、Ryder Whiteを選択すると本編のストーリーとは異なるRyder White's Campaignをプレイすることになります。Ryder White's Campaignでは敵のRyder Whiteの視点からみた物語が展開されるので、本編の主人公で一通りクリアしてからRyder White's Campaignをプレイした方が楽しめます。驚愕するような展開で、本編のラストが全く違って見えるはずです。

最初にプレイするのはLoganかSam Bの男性キャラ二人のどちらかがおすすめです。どちらも体力がある上、レベルが上昇すると体力回復のスキルを身につけることができます。

Loganは武器を投げつけて戦うため敵と距離をとれるので、Thugなどの中ボスとの戦闘が楽ですが、投げつけた武器を回収しないといけないという弱点があります。敵が少ない場面では大して問題ないのですが、ゾンビが次々とスポーンしてくる場面では武器の回収が間に合わず、下手をすると素手で戦うしかなくなってしまいます。

Sam Bの弱点はスタミナでしょうか。特に序盤では戦闘中のスタミナ切れに悩まされると思います。

一方、女性キャラのXianとPurnaの二人は難しいです。

Xianは、攻撃力の高い刃物を得意とする上にスタミナがあるので、戦闘力自体は高いのですが、体力が低いので、とても簡単に死にます。自分のプレイデータを調べてみたら、Sam Bの倍ぐらい死んでました。ただ、ボス戦などで苦労したという印象もなくて、移動の途中でザコの不意打ちを喰らってあっさり死んでしまう事が多かったように思います。

そんなXianにはLife Insurance(生命保険)といって、死亡時にペナルティとして失うお金を最大45%減らせるという、実に後ろ向きなスキルがあって素敵です。

Purnaは、そもそもこのゲームでは銃は強力な武器ではない上、弾の入手が難しいので、活躍する場面が限られてしまいます。

各キャラクターには固有のスキルツリーがあり、レベルが上昇するごとに獲得するスキルポイントを割り当てることでスキルを身につけていきます。

この辺りのシステムはボーダランズによく似ているのですが、ボーダーランズにあるクラスモッドのような、能力を動的に変えるシステムはありません。

つまり、ゲームの最初にどのキャラクターを選ぶかでプレイスタイルがほぼ決まってしまい、最後までプレイヤーがキャラクターに合わせてプレイする必要があります。RPGなので仕方がないとも言えますが、「戦士」とか「魔法使い」みたいに分かり易くないのが困りものです。実際にプレイするまでどんなスタイルで戦えばいいのかわからないのですから。

もっともこの辺りのキャラクター設定は、Co-opでのプレイを念頭に置いたもののように思えます。

XianとSam Bが前衛で、敵と距離が取れるLoganとPurnaは後衛。銃はあまり強力な武器ではないと書きましたが、一方で銃は衝撃力が高く、かなりの確率で敵をノックダウンできるので、Purnaが銃でノックダウンした敵を前衛のXianかSam BがStomp(踏みつけ攻撃)で止めを刺すような戦術を念頭に置いているのでしょう。

またSam BにはDecoy(囮)という敵を引き寄せるスキルがあり、いわゆるTankの役回りで敵の攻撃を引き付けて、体力のないXianをサポートするのだと思います。一方のXianにはSpectreという敵の注意をひかないスキルがあったりします。Sam Bは体力はあってもスタミナはないなどXianと対照的です。

近接戦闘がメインなので、ゾンビを鈍器で撲殺したり刃物で斬殺したりするのですが、頭を狙って一撃で殺さずに、手足などの部位欠損を狙うのがお勧めです。というか、そういうのを楽しむゲーム。

鈍器でゾンビの手を殴ると、「グキッ」という音とともにゾンビの手が折れてブランブランになったりします。敵もさるもので、片手を折られると今度は反対側の手で殴りかかってきます。で、残りの手も折ってやると、次は頭突きをしてきます。Dead Spaceのネクロモーフか矢吹丈なみのしつこさです。

PC版はキーボードとマウスでも操作できますが、振動機能付きのパッドを使うとゾンビの腕を折ったりしたときに「ズン」と振動があったりして雰囲気が出るので、ゲームパッドでのプレイがおすすめです。私は最初はキーボードとマウスでプレイしていたのですが、途中からXbox 360コントローラを使ってプレイしました。

戦闘描写のゴアっぷりスプラッタぶりは相当なもので、ちぎれた手足がぶっ飛んでいくわ、血と肉片が飛び散るわ、電撃くらったゾンビは湯気をたてているわ、これ日本語版は大丈夫なの?と余計なお世話の心配をしてしまいます。少なくともPrototypeの比ではないし、Dead Spaceのネクロモーフとは異なり、見た目は人間なので、かなり刺激は強いです。そういうのが大好きな私のような人間にはたまらないゲームですが。

ちぎれた肉片を集めてゾンビをおびき寄せるエサ(Meat Bait)をつくったりもできます。

ゾンビをおびき寄せるエサ(Meat Bait)を作成するには、Mod(日本語版では設計図)を入手する必要があります。ModといってもPCゲームのModではなく、日本語版の名称通り設計図です。アイテム作成の他に武器の改造にも必要になります。

Modは主にクエストの報酬として入手できますが、マップ上に無造作に置きっぱなしになっているModもあります。特定のクエストを完了してしまうと入れなくなる場所に置かれたModもあり、そういうModは入手し損ねると、もう一周するか、Co-opでクエストを完了していない人に一緒にプレイしてもらうしかありません。

Modを使って武器を改造すると武器に属性を与えることができます。改造によって属性が与えられた武器は、通常のダメージに加え、属性ダメージを与えられるようになります。

Modのシステムは、このゲームの特徴の一つですが、同時にゲームの短所でもあります。

まず無駄に数が多い。

例えば、銃を改造するModは銃の種類と属性毎に分かれています。ゲームに登場する銃の種類は、拳銃・ライフル・ショットガンの3種類。属性は炎・電撃・衝撃・毒の4種類あるので、銃だけで12もModがあるのですが、改造によって得られる効果と、属性を与えるのに必要なアイテムは、銃の種類に関係なくどのModも同じです。拳銃だろうとライフルだろうとショットガンだろうと、必要なアイテム・与える効果に違いはないのに、銃の種類毎にModだけが別々になっています。

ちなみに銃以外の鈍器や刃物には、前述の四属性に加え、さらに出血やクリティカルといった属性もあるので、最初は覚えるのに一苦労です。しかも名前がわかりくい。Devastating Home Runてなんだよ。凄いそうなのは分かるけど、何が凄いのか分かり難いだろ。Pick-a-chooとかゲーム違うだろ。任○堂に許可取ってんのかよ。(○天堂に配慮したのか分かりませんが、日本語版ではビッグ・ボルトという名称のようです)

DLCで追加されるModを含めると、全部で70以上ものModがあり、武器を改造したりアイテムを作成する度に長い長いModのリストをスクロールするのは、はっきりいって苦痛です。このあたりはRiptideで改善されることを期待しているのですが...。

Modシステムのもう一つの問題は、Modのためにハック&スラッシュの面白さを損ねていることです。

ハック&スラッシュのゲームなので、登場する武器は多種多様なのですが、武器の属性は入手後にModを使って与えるシステムなので、入手できる武器は改造のベースにすぎず、種類とかレアリティはあまり重要ではなくて、単にダメージとか衝撃力とか耐久性といったスペックさえ高ければ、あとはModで好きにカスタマイズできるわけです。

しかも強力なModで改造できる武器の種類は限られているので(鈍器であればバットとか金棒、刃物であればマチェーテとか)、ゲームの後半になると強力なModが無い武器は使い道が無くなり、持っていてもインベントリを無駄に消費するだけなので、インベントリには金属バットとマチェーテばかりが並んでいるという、ハック&スラッシュのゲームにあるまじき展開になってしまいます。

他にこのゲームの欠点を挙げるとすると、ストーリーでしょうか(笑)。好意的にいえば、主人公たちが受動的。ストレートにいえば、行動が行き当たりばったりで何も考えてない。

この思いはDLCのRyder White's  Campaignをプレイすると一層強まり、というか、すっかり敵のRyder Whiteに共感してしまい、「Ryder Whiteを主人公にした方が面白かったんじゃないか?」と思わずにいられません。本編をクリアした人は、ぜひDLCのRyder White's  Campaignもプレイしてください。

細かい不満をいうと、道が狭い。

オープンワールドなので、移動手段、このゲームでは車が重要ですが、市街地ならいざ知らず、ジャングルの中で何度も切り返さなきゃ車を方向転換できないってどうよ?車の種類も少ない、っていうかピックアップトラックしか出てこない。全部ピックアップトラックで色が違うだけ。個人的にはフェラーリとかでゾンビを轢殺したかったです。

あとお姉ちゃんが不細工。

ゾンビが不細工なのは仕方ないですが、ゾンビじゃないお姉ちゃんの顔もゾンビと五十歩百歩なので、南国のリゾートでナイズバディのパツ金のお姉ちゃんとかを期待すると、激しく失望します。というか、失望しました。

荒も目立つものの、総じて良くできたゲームで、同じ残酷系のゲームでもDead Spaceとはテイストが異なりますが、Prototypeなんかが好きな人には面白いゲームではないでしょうか。

2013年4月19日金曜日

Half-Lifeが面白すぎて困った件

Black Mesaをプレイする前に予習のつもりでHalf-Lifeを何年振りかでプレイしたのですが、面白すぎてそのままHalf-Life 2 Episode 2までプレイしてしまいました。

リプレイして痛感したのは、FPSというジャンルを切り開いたのはid SoftwareのDoomやQuakeといったタイトルですが、FPSの可能性を押し広げたのは、やはりHalf-Lifeなのだなあと。メタスコア96という驚愕のスコアも納得の傑作中の傑作。

シューターとして面白いのはもちろん、謎に満ちたストーリー、優れたAI、映画のような見事な演出、攻略法を知っていても容易に解けないパズル要素など、こんな非の打ち所のない面白いゲームって他にないんじゃないでしょうか。

15年も前のゲームなので、グラフィックはさすがに見劣りしますが、それを補って余りあるゲームです。

Half-Lifeのパッケージ版は、現在入手困難になっているようなので、Steamでダウンロード版を購入するのがおすすめです。

2013年4月18日木曜日

Darksiders

黙示録の四騎士をモチーフにした今は亡きTHQの三人称視点のアクションゲーム、Darksidersシリーズの第一作。

「黙示録後の荒廃した世界を舞台にしたアクションゲーム」と聞いただけでおなか一杯になった気がします。実際、どこかで見たような設定、どこかで見たようなストーリー、どこかで見たようなキャラクター、どこかで見たようなシステムと、既視感あふれるゲームなのですが、よくまとまった良作に仕上がっています。

ストーリーは、人間世界を滅ぼしたといういわれなき罪に問われた四騎士の一人War(ウォー)が、復讐のため、人類滅亡後の地上世界を支配する正体不明のDestroyerに挑んでいくという内容。

飛び道具も登場しますが、戦闘の基本は接近戦。でかい剣とか鎌をぶんぶん振り回して敵を切り刻んでゆきます。コンボも当然ありますが、「ダッシュして突き」だけ覚えておけば難易度ノーマルを余裕でクリアできます。アクションゲームとしての難易度は低めです。

よほどアクションゲームが苦手の人でなければ、ファーストプレイでもクリアに30時間かからないでしょう。私の場合、三週目は11時間ぐらいでクリアしてしまいました。シングルオンリーのゲームとしては、ボリューム少なめです。

難点を挙げると、まずゲームの序盤に内容が詰め込みすぎで、ファーストプレイではシステムを覚えるだけで頭いっぱいになってしまうでしょう。このあたりはSteamの実績データにはっきり表れていて、序盤の山場であるTiamat(ティアマット)戦をクリアした人は全体の三割以下。どんな名作でも最後までプレイする人は少数派なのが常ですが、序盤で7割以上が脱落というのは、メタスコア80以上のゲームとしては低い部類ではないでしょうか。

もう一つはやりこみ要素の乏しさ。

このゲームにもパズル要素があるのですが、どのパズルも解き方がわかってしまえばそれまでのタイプなので、二週目以降は全く面白くありません。ボス戦も、ボスには皆弱点があるので、その弱点さえわかってしまえば余裕で倒せてしまいます。ボスよりも途中で出会うザコに苦労するタイプ。

荒も目立つのですが、全体的に演出が非常に巧みなので、単純に雑魚を切り刻むだけでも楽しいゲームです。God of WarやDante's Infernoみたいなゲームが好きな人にはお勧めです。

プレイ動画を公開してみましたので、興味を持たれた方はこちらも見ていただけると幸いです。

Darksiders (Tally Ho!)
https://sites.google.com/site/tallyhohd/home/darksiders